この絵本のここが好き!『キノコカエルにきいてみよう』

こんにちは、翻訳絵本のアチェロです。
今年の梅雨は全然雨が降らないと思ったら、急に豪雨が降ってきたりと、不思議な天気が続いていますね。
さて、日ごろ翻訳絵本の編集をしていると、何度も何度も読み返すわけですが、
何度読んでも、この言葉使いいいなぁ、好きだなぁ、としみじみ感じ入ることがあります。
それは、原書が伝えるメッセージだったり、翻訳者の先生が選んだ言葉だったり、イラストの細部だったり…絵本ごとの「好き」ポイントに出あえます。
当然読む人によっても違うわけで、読者の方のまた全然違う反応を知るのも、楽しみのひとつです。
突然ですが、
「この絵本のここが好き!」キノコカエルにきいてみよう編
やってみます。担当は編集Cです。
⓵お気に入りのページ:脱力感
私もこのカエルのように、完全に放棄したい!ってときあるなぁ。まさに「げんなり」だよなぁと共感。
お皿洗いに限らず、ちょっと放っておいたら意外と好転するときってあるような。
色々な出来事に置き換えて、読み返すページです。
②お気に入りのページ:多くを語らないこのフォルム…
この横の人(人ではなくカエルなのですが)、編集中に何度も癒されました。
たくさんの友達に囲まれてキラキラしてる人もいるけど、私はこのままでいいよねって言われているようで和むページです。
③お気に入りポイント:「!」がない
そして、この絵本に出てくるキノコカエルの言葉には「!」が一度も出てきません。
前向きだけど頑張りすぎない。
そんな力の抜け具合は、私がこの絵本のもっとも好きなところでもあります。
そして、たった一箇所だけ「!」が出てくるところがまた、著者の抜け目なさ(かどうなのでしょうか)を感じる、好きポイントです。
と、3つ紹介してみました。
「この絵本のここが好き!」、次回があるかはわかりませんが、今日は以上です。
SNS等、絵本への皆さんのお声も、日々の励みに楽しく拝見しています。(C)