ぼくは空をとぶために生まれてきた。
空をとびまわる鳥を何時間もながめた。画用紙やダンボールでたくさんのつばさを作った。サンタさんにもおねがいした。
「どうか、空をとべるつばさをください」
――けど、いっつもうまくいかない。
そしたらママが「とぶ方法は、ほかにもあるわ」そういって、1さつの本をくれた。
まったく意味がわからなかったけど、ママがくれた本はものすごくおもしろくて、あっというまに読んじゃった。
ぼくは、たべるのもねるのもわすれて読んだ。
そのうち 読んだ本はたかくなって、ついには…
スぺイン発、数々のベストセラーをうみだしてきたロシオ・ボロージャが伝える読書の魅力
――本を読めば、想像のちからでたくさんの驚きにであえる!
自らも母である著者が、主人公の愛くるしい表情、子どもらしいしぐさを躍動感たっぷりに描いています。