~アチェロが贈る「オトナ×絵本」~
◎想いを伝えたいあの人へのプレゼントにも…
多くを語らず、記憶と感情の余韻をしずかに浮かびあがらせるダヴィデ・カリと、セピア色で儚い記憶のなかの風景をえがいたモニカ・バレンゴ。ふたりが表現したのは、過去に想いを馳せる大人の恋。
いまでも、ときどき……きみのえがおがみたい。
きみのわらいごえをききたい。きみがたべているところを、みたい。
さんざんなやんだあと、いつもおなじアイスクリームを注文する…きみのこえがききたい。
きみとまちあわせがしたい。とおくから、きみがくるのをみるために……
きみと星のふるよるをすごしたい。
冬の海辺を歩いたこと。眠らずに夜明けを迎えたこと。
いまはひとりで、あのカフェに通っている。
もし、いつかきみの気がむいたなら──また、いっしょにコーヒーをのみたい。
かつての恋人との日々を回想する主人公の語りと、再会の予感をそっと示すイラストが響き合う。
ユーモラスで親密な語り口が胸に残り、ページを閉じたあとには、懐かしさと小さな希望が余韻となって広がります。