かなしいきもちから、たのしいきもちになる方法しってる? 3さいからのしかけ絵本
ある日、ちいさな魚はかなしい気持ちになりました。
そこで、すいっとひと泳ぎ。「気分を変えに出かけよう」
きょうはみんなかなしそう…てほんとにそうかな?
最後に出会った“ひっくり返ったカメ”が教えてくれました。
ーだれもかなしんでなんていないよ。君がさかさまにみているだけー
その言葉に導かれて、本をくるりと反対にしてみると…わっ!
かなしみに沈んでいた海が、笑顔あふれる“たのしい海”に変わります。
1. 悲しい気持ちを表す言葉が豊富に登場
「どんより」から「うちひしがれる」まで、少しむずかしい言葉も、音の響きを楽しんで声に出すのがたのしい。
2. シンプルな文とくり返しのリズムで、読み聞かせにぴったり
繰り返しのリズムを基調に、どんどん盛り上がる!
3. 絵本をひっくり返すと、悲しみの海が笑顔の海に
「見方を変えれば、世界も変わる」というメッセージが、体験として伝わる仕掛け。笑顔の海は、読者が見つけた言葉でおよぐ。
著者プロフィール
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アンナ・ユディカ 作
スイス生まれ。現在はイタリアの海辺に暮らし、教師として幼児教育や学童保育の現場で働いている。本作が初めての絵本。
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キアラ・ヴィニョッキ 作
イタリア生まれ。イタリア文学の学位を取得し、中学校教師の仕事のかたわらミニボンボで絵本作家・編集者として活動している。
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シルビア・ボランド 作
イタリア生まれ。コミュニケーションデザインの学位を取得し、ミニボンボを創設。編集長、絵本作家として活動している。携わった作品はボローニャ・ラガッツィ賞(デジタル部門)などいくつもの賞を受賞し、世界中で翻訳されている。
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山下愛純 訳
滋賀県生まれ。東京外国語大学でイタリア語を学び、主に児童書の翻訳に携わっている。訳書に『ハトのしあわせうり』(アチェロ)、『命をつないだ路面電車』(共訳、小学館)、「寓話に生きた人 イソップ:その人生と13の物語』、「世界の美しいおとぎ話」シリーズ(化学同人)がある。その他、大人向けの訳書に文芸小説『すてきな愛の夢』(シーライトパブリッシング)がある。